食べることへの執着
やっくんは満腹中枢(満腹を感じるための器官)がないんじゃないかと疑ってしまうくらい食べます。
ふだんは着替えとかおばあちゃんに着せてもらったり、私も日々の生活の忙しさでついついやっくんの身の回りのことを過剰にしてしまうのですが、食べることとなるとやっくんはスーパーサイヤ人ならぬスーパーやっくんになります。なんというか、すべてのステータスが爆上がり!
スーパーやっくん発動‼
ごはんよー → スーパーやっくん発動‼︎
素早い動きで着替えるっっ!(うしろまえも気にしない!)ろうかも瞬間移動!おちゃわんをさしだす!大好きなふりかけも準備します!
自閉症の本によくある有名な逸話で「サリーとアンの課題」という話があります。要約するとサリーのカゴに入ったビー玉を、アンはナイショで自分の箱にしまってしまいました。サリーはビー玉で遊ぶ時、カゴと箱のどちらを探すでしょうか?という質問です。
でもビー玉でなくお菓子とかだったらスーパーやっくんなら迷わず見つけます!すごいです!家で食べ物をかくす場所がなくて困ってます。高い場所でもスーパーやっくんならイス持ってきて乗って探しだしちゃう…。
お母さんがこっそりポテチを食べようとしてもスーパーやっくんなら袋を開ける前に音で気づかれちゃう(><)
やっくん 就職先決まる?
家族で外食する時もスーパーやっくんの能力はいかんなく発揮されるのです。
食事を注文してから待つ間、やっくんは調理場をじ~っと監視。
お店のスタッフの人が食事を運ぶ行動もじ~っと監視。
食事を運ぶスタッフが前を通ると手をたたいて喜び、通り過ぎると落胆して泣き叫ぶやっくん。お店の方も「ぼくゴメンねー、すぐもってくるからねー」と言って下さるけど仕事やりずらそうなことこの上ない。
無事、食事も来てやっくんがもくもくと食べていると
調理場のおじさんが来て
「いい食べっぷりだねぇ、俺の後継ぎになるか?」
とニコニコ顔で言いました。
よく食べるということが、太ってしまうことで、ついつい悪いこととして考えがちですが、生きるうえでは欠かせない能力。やっくんの特性を良いほうに認めていただいて心が軽くなりました。
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